当院の去勢・避妊手術について

当院では、犬・猫を対象に、去勢・避妊手術を行っています。
去勢・避妊は、望まない妊娠を避けるためのみならず、将来の病気予防効果が高いため、ペットの妊娠・出産の予定がなければ、手術を受けることを推奨します。

手術は1泊入院で行います

去勢・避妊手術は基本的に1泊入院手術で対応いたします。
手術のメリットとデメリット、術後の注意点、実際の麻酔・手術、費用については個別に説明いたします。
ペットの体調が心配、術後のケア対応に不安があるなどございましたら、事前にご相談ください。

手術イメージ

手術前の検査は必ず行います(犬のみ)

去勢・避妊手術は一般的に安全な手術とされているため、2歳ごろまでは事前検査なしで行われることが一般的です。

しかし当院では、事前に必ず血液検査を行います。
手術の際に全身麻酔を行うため、肝臓や腎臓が弱いペットの場合はリスクが高くなるためです。
事前検査を行うことにより、より安全な手術を行います。

手術前検査

去勢・避妊手術のタイミング

ペットと飼い主様にとってのベストな手術タイミングがあると思います。
飼い方や考え方によってもタイミングは変わると思いますので、ご相談のうえ、飼い主様の希望に沿ったタイミングを提示いたします。
是非ご相談ください。

手術のタイミング

去勢手術のよくある質問

・去勢手術のメリットは?

・問題行動やストレスの低減

オスは去勢をした方がいいと耳にしたことがあるのではないでしょうか。
その理由の1つに、性格の変化が挙げられます。
オスは男性ホルモンのテストステロンの影響で頻繁にマーキングをしたり、攻撃性が増加するケースがあります。
また、発情中のメスを追いかけて散歩中に逃げてしまったり、ドッグランなどでメスをめぐって他の犬にケガをさせてしまった、という例も数多く報告されています。

去勢後は男性ホルモンの分泌が抑えられるため、マーキングやオス同士のケンカを低減することができます。
もちろん血統・環境や飼い方によって行動は変わりますが、去勢をすることで性格が穏やかになるケースが多いと言われています。

・病気の予防ができる

特にシニア期に入ると前立腺疾患が起こりやすくなりますが、去勢手術によって精巣を取り除くと前立腺が委縮するので、前立腺肥大症や命にも関わる前立腺腫瘍にかかりません。そのほか、精巣腫瘍、肛門周囲腺腫といった病気を防ぐことができます。

・手術はいつから可能?

犬の性成熟期は生後7か月程度、猫は生後8か月~12か月とされています。

・去勢のリスクは?

・全身麻酔のリスク

去勢手術は、睾丸を摘出する方法で行います。
メスの避妊手術よりも短時間で済みますが、去勢手術は全身麻酔で行うため一定のリスクがあり、ペットの種類や年齢によっては麻酔によるリスクが高くなる場合があります。

・肥満のリスク

去勢をすると、太りやすくなったという例が報告されています。
去勢後は食事管理をしたり、出来るだけ運動を積極的に行い筋肉を付けられるようにしてあげましょう。

避妊手術のよくある質問

・避妊手術のメリットは?

犬であれば生後6~10ヶ月、猫は生後4~12か月で性成熟を迎え、初めての発情が見られます。
その後は5~10か月の周期で発情が認められ、発情期間は妊娠・出産が可能になりますが、避妊手術を行うことで発情がなくなり、妊娠することがなくなります。
卵巣・子宮を摘出する避妊手術を行うことで、望まない出産を予防できるだけでなく、卵巣・子宮に将来起こる可能性のある病気を予防することができます。

生理中や生理後はまるで子育てをしているような行動が見られたり、他のオスを刺激してしまいケンカなどのトラブルになる可能性が高くなるだけでなく、神経質になりストレスを感じやすくなることがあります。
発情期は普段と異なる鳴き声や行動もみられますが、手術後はそういった行動が無くなるためペットの情緒が安定し、飼い主もストレスが軽減するメリットもあります。

・手術はいつから可能?

犬であれば生後6~10ヶ月、猫は生後4~12か月で性成熟を迎えるとされています。

・避妊手術のリスクは?

・全身麻酔のリスク

避妊手術は卵巣と子宮を摘出する卵巣子宮摘出術で実施しています。
手術は全身麻酔で行うため一定のリスクがあり、ペットの種類や年齢によっては麻酔によるリスクが高くなる場合があります。

・肥満のリスク

避妊手術をすると、ホルモンの影響で代謝カロリーの減少や食慾の増進がみられることがあり、太りやすくなったという例が報告されています。
術後は食事管理をしたり、出来るだけ運動を積極的に行い筋肉を付けられるようにしてあげましょう。